ビジネスパートナー募集する極意とは?方法とコツを徹底解説

現代のビジネスは、少ないコストで大きな収益を得ることが求められます。その効果を追求するには、ビジネスパートナーとの連携が必要です。ビジネスパートナーとの連携は、企業同士が自社に不足するリソースを外部委託することから始まります。では、どのようにビジネスパートナーを募集すればよいでしょうか。

今回は、ビジネスパートナーの募集方法やコツなどを解説します。ビジネスを拡大する上でパートナーを募集する方法を調べている企業担当者は、参考にしてみてください。

ビジネスパートナーを募集する方法


事業規模の拡大に向けてビジネスパートナーを募集するには、どのような方法を活用すればよいでしょうか。ここでは、考えられる募集方法を紹介します。

紹介

ビジネスパートナー募集では、知人などからの紹介も期待できます。あらゆる媒体を活用した募集も条件が一致すれば効果は期待できますが、紹介がもっとも効果的です。その理由は、何らかの関係性のある相手からの紹介であれば、その後の関係性を悪くしたくない立場もあるため信用できるパートナーの紹介も期待できるでしょう。

  • 日頃取引をしている業者
  • 自分の友人
  • 前職の同僚・上司など

ただし、紹介が必ずしも成功するとは限りません。紹介者がパートナーのことをすべて把握しているとも限らない場合もあります。そのため、紹介されたパートナーとビジネス価値が合わなかった場合、断りにくくなる可能性もあるでしょう。

セミナー参加

多様な働き方が推進される現代では、起業する人も少なくありません。会社組織に属している場合は、社内で開催されるスキルアップ研修などが活用できます。起業家の場合も、スキルアップを目指して業種業態の専門家が開催するセミナーや勉強会などに参加が可能です。

セミナーや勉強会などへの参加は、似たような立場の起業家や独立を目指すビジネスパーソンが集まります。そのため、お互いのニーズが合えばビジネスパートナーとなる可能性もあるでしょう。

たとえば、営業活動を得意とする事業者が商材の提供元を探している場合、自社製品の開発に注力する企業の経営者であれば、お互いのニーズは一致します。セミナーや勉強会参加で知り合った相手が、お互いのビジネスに不足する部分を補う機会創出となるでしょう。

異業種交流会

ビジネスパートナー探しは、異業種交流会で見つけることも方法のひとつです。異業種交流会であれば、業種業態の異なる起業家などが集まります。その際、ビジネスパートナーとしての提供できる部分と求める部分が相互に一致すればパートナー連携ができるでしょう。

マッチングサイト

インターネットの効果は、ビジネスのニーズをつなげるマッチングサイトまで及んでいます。ニーズを具体化することで、最適なビジネスパートナーが見つかる可能性は高まります。求めるパートナー像をデータベースに登録することで、よりニーズの近いパートナーを絞り込めるでしょう。

クラウドソーシング

ビジネスパートナーとは、業務委託の関係で連携する場合は、クラウドソーシングがおすすめです。クラウドソーシングは、仕事を業務ごとに依頼できる発注者と受注者をつなぐ仲介サービス。必要な業務だけを依頼することで余計なコストを抑えられます。

SNS

ビジネスパートナーは、SNSで募集することも可能です。TwitterやFacebookなどのメッセージ機能でやり取りなどもできます。中には、ビジネス目的のSNS「Linked In」の場合、ほとんどのアカウントがビジネス前提で活用されています。そのため、ビジネスパートナー募集に役立つことでしょう。

ビジネスパートナーを選ぶ3つのポイント


ビジネスパートナーを選ぶ際は、どのようなコツがあるのでしょうか。ビジネスパートナーを見つけるには、自社ビジネスのどのような業務を依頼するか、を見極めることが大事です。

ビジネスの方向性

ビジネスパートナーとは、ビジネスの方向性が一致している必要があります。ビジネスは、常時求める成果を出し続けられるほど簡単ではありません。取り組む中で、結果が伴わないことも考えられます。ビジネスパートナーとは、協力し合う関係のため、同じ方向を向いて取り組まないと、足並を揃えられないでしょう。ビジネスパートナーとして提携する前に、双方のビジネスの方向性を確認することは重要です。

パートナーの人間性

ビジネスパートナー選びでは、人として信用できる相手かどうかを見極めることも大事です。自社で人材を採用する際も共通することですが、ビジネスパートナーにおいても重要視する必要があります。

先述した募集方法でパートナーを探した場合、非対面だと人間性まで把握できないことも考えられます。そのため、パートナーとしてすぐに契約するのではなく、段階を経た人間性のチェック期間も想定しておきましょう。

パートナーとして選ばなかった相手への対応

ビジネスパートナーとの提携契約は、ビジネスの方向性や人間性などから判断して見送る場合もあります。逆に、ビジネスの方向性の一致や人間性だけで提携を決めることもあるでしょう。

ビジネスパートナーを選んでしまえば、思いどおりにビジネス展開できると考えることは時期尚早です。パートナーとして提携後、何かトラブルが原因で提携解除となることもあります。そのため。複数人のパートナー候補から選んだ場合は、見送ったパートナー候補との縁をつないでおくことも大事です。

提携を見送ったパートナー候補に対して、定期的に連絡を取ったり、情報伝達したりすることで関係性の維持もできます。将来的にビジネスパートナーとなる布石にもなるので、関係性をつないでおくことも必要です。

ビジネスパートナーを募集するときに注意すること


ビジネスパートナーを募集する際は、できる限り具体的な求めるパートナー像を提示しましょう。ビジネスパートナーとは、主従関係になるわけではなりません。あくまでもパートナーであることを念頭に募集します。その際に、自社ビジネスの強みとなる部分も打ち出せると、パートナー側にも判断されやすくなるでしょう。

たとえば、自社ビジネスがWeb開発や保守サービスを提供している企業の場合、次の点を明確にすることが大事です。

Web開発業務で求めるスキル:使用言語、必須の開発経験、具体的な保有資格、実績など
具体的に依頼する案件の内容:案件規模、出社の必要性、月換算で何時間の業務を要するかなど

ビジネスパートナーに対して、同じ目線で具体的な応募要項を示すことが大事です。その際、自社ビジネスについても、具体的に提示することで相手も絞り込めます。

まとめ

この記事では、企業がビジネスパートナーを見つける際の方法や選定ポイントなどを解説してきました。ビジネスパートナーは、一般的な人事と同じく人間性や方向性などから判断する必要があります。現代では、人とのコミュニケーションがSNSやコミュニケーションアプリなどで気軽にできる反面、非対面のままビジネスを進めてしまうことも可能です。

それだけにビジネスパートナー選びでは、選定要素で決めたとしても、別の応募者との関係性も保っておく必要があります。一度見送った相手でも、一定の期間を経て方向性が一致する可能性もあります。選定結果で決めつけるのではなく、時間をおくことも視野に入れておきましょう。