いま注目のフランチャイズを始めるならおすすめの7業種をチェック!


ひと昔前は、飲食店の経営者になる場合、有名店で下積み修行を重ねたうえで、のれん分けを許され独立することが必要でした。有名店であれば5年や10年の修業期間も珍しくありません。情報入手の利便性が圧倒的に高まった現代では、マニュアルの整備や食材の調達、経営のシステム化などで修業期間の大きな短縮が可能です。

「未経験者でもいかに品質の良い商品やサービスを提供できるか」

この部分に着目したビジネスモデルがフランチャイズ制度のポイントではないでしょうか。フランチャイズビジネスは、本部企業が構築した経営ノウハウや店舗運営のマニュアルなどを再現して、本部企業のブランド(商標化された商品やサービス)を活用した実益のあるビジネスを実行します。

加盟店は、一から修業を積むことなく、本部企業から提供される商材やマニュアルを活用して運営するだけで実益を出せるでしょう。下積み期間を短期間の研修でショートカットできるのがフランチャイズの大きな魅力です。

加盟店にとって、そのような魅力を持ったフランチャイズにはどのような業種があるのでしょうか。今回は、フランチャイズのおすすめ業種を7種紹介します。加盟店希望者や本部を目指す企業は、業種選びの参考にお役立てください。

フランチャイズ業界で人気の業種


フランチャイズ制度を活用したビジネスモデルは、豊富にあります。中には、業種の垣根を超えて融合できるビジネスモデルもあるでしょう。たとえば、飲食と高齢者介護のサービスを同時に提供する宅配弁当などが考えられます。

フランチャイズのビジネスモデルは、その時代ごとにニーズのある商材を扱うことが重要です。基本的には、以下の3つの業種が考えられます。

  • 小売業
  • 飲食業
  • サービス業

これら3つの業種から細分化された商材が時代のニーズに合っているか判断しつつ、成長段階にあるかも業種選定のポイントとなります。ここでは、おすすめの業種を10種紹介しましょう。

コンビニエンスストアなどの小売業

コンビニエンスストアは、クローンシティ化の台頭として全国どこでも見かけるフランチャイズの小売業です。コンビニエンスストアは、どこでもあるから飽和状態と思われがちですが、立地などによっては大きなチャンスのあるビジネスモデルと考えられます。

何といっても、コンビニエンスストアの強みは大手ブランドのネームバリューを活用できることです。もはや全国的に知らない人がいないほどコンビニエンスストアのブランド3社のネームバリューは広がっています。その商標権利用だけでも来客需要があるだけではなく、取りあつかう商品数も小型のスーパーマーケット並みです。その豊富な商品数と24時間365日開店していることが大きな強みの業種ではないでしょうか。

ただし、コンビニエンスストア経営は事前に交わす契約に注意が必要です。契約書の確認があいまいなまま事業を開始してしまった場合、中途解約などで違約金が発生するなどトラブルの可能性もあります。加盟店との契約は、こと細かく確認する必要があるでしょう。

無人販売系の小売業

無人販売系の小売業は、将来的に増えることが考えられるコンビニエンスストアの無人化などです。現在では、加工食品の無人販売などが増えています。たとえば、ギョーザやサラダなどの無人販売所です。無人販売は、コロナウイルスの拡大による非対面・非接触を推奨する生活様式から拡大したビジネスモデルになります。

拡大の裏側には、多要素認証の活用による本人確認と、スマホ決済システムの導入があります。また、少子高齢化による労働人口の減少から人手不足解消の役割も担うでしょう。今後は、小売業や飲食業だけではなく、各業種で無人化が実施されるのではないでしょうか。

ラーメン専門の飲食業

国民的人気メニューのラーメン屋を目指す人は、一定数いることと考えられます。ラーメン専門店のフランチャイズは、修行などを積まないでも開業できる方向へシフトしています。そのポイントとなるのがスープづくりです。スープづくりは、営業時間以上に時間や手間の掛かるため、店舗運営において長時間拘束される可能性があります。そのため、ラーメン作りが好きな人であることも必要な条件です。

ただし、フランチャイズのラーメン店では出来合いのスープを本部が提供する仕組みを採用している本部があります。スープづくりに時間を掛ける必要がないため、効率のよい店舗運営が可能です。

キッチンカーを使った移動系飲食業

イベント会場やオフィス街近郊で見かけるキッチンカーを使った移動販売は、従来の受け身の飲食業ではなく攻めの飲食業として注目のフランチャイズビジネスモデルです。コロナ禍の大人数での会食を制限されて客足の遠のいた飲食店では、開店休業状態を強いられる店舗が続出しました。その状況は、実店舗型飲食店の弱点を明確にして、そこを課題として変革する機会にもつながりました。

キッチンカーを使った移動販売は、需要のある場所に飲食店が出向く形式です。調理できる機能が整っているため、お店で食べる味を再現できます。顧客にとっても訴求ポイントとなるでしょう。

買取・リサイクル業

金券ショップや不用品買取のフランチャイズは、景気が低迷することで活発になる業種です。自宅にある不用品を整理するだけではなく、アナログ品をデジタル化して身の回りの物を整理することも考えられます。買取やリサイクルの対象になるものは、古本やアンティーク雑貨、切手、古銭などあらゆるものが該当します。フランチャイズビジネスとしては、本部のサポートなどで比較的専門知識がなくても始められる点が特徴です。

また、買取・リサイクルのフランチャイズは、コンビニエンスストアのように地域で何店舗も展開している状況ではありません。そのため、競合の少ない中で開業できることも考えられます。

介護福祉サービス業

高齢者家事サポートは、高齢者の家に訪問して生活上不便に感じる修繕作業や庭の手入れなどを請け負うサービスです。また、炊事などに不自由を感じている高齢者や遠方に住む家族からの依頼が考えられるお弁当の定期的な宅配サービスもおすすめのフランチャイズビジネスと考えられます。

美容健康系サービス業

美容健康系のサービスで最も注目されているのは、ストレッチ教室やトレーニングジムなどです。ストレット教室の場合は、ベッド1台を用意できるスペースがあれば開業できるため、顧客の予約管理をスマホアプリなどで調整できれば効率よく運営できます。また、トレーニングジムの場合は、無人化に向けた動きが進んでいます。登録会員を認証するシステムや器具の操作のレクチャーなどを進化させることで人件費を抑えた運営が可能になるでしょう。

まとめ


今回は、フランチャイズビジネスでおすすめの業種を7つ紹介してきました。
フランチャイズは本部にとって加盟店に営業してもらい多店舗展開していくビジネスモデルです。そのため、「加盟店がいかに参入しやすいか」を考慮したシステム作りで明暗が分かれます。

本部企業にとっては、加盟店に手間や時間を掛けさせないで売上を伸ばす仕組みづくりが重要です。加盟店がすぐに脱サラして始めたくなるような仕組みづくりが求められるでしょう。加盟店は、加盟前に知っておく人気の業種をチェックする意味でもお役立てください。