不況に強いフランチャイズの条件と理由!需要のある業種も紹介


コロナ時代、ウクライナで起きていること、エネルギー高騰から物価高、まさに不況の中でビジネスを展開しなければならない現状です。このような状況で起業することは間違っているのでしょうか。

フランチャイズは、あらかじめ本部企業が再現性と収益性を追求してつくられたビジネスモデルです。そのため、フランチャイズには不況の影響を受けない業種もあります。不況下に開業することで、参入者の少ない市場で売上を伸ばすことも十分に考えられます。

ビジネスの世界は、先行者利益という恩恵もあります。成功者が多い市場に参入してもパイの奪い合いで成果をあげられないケースもあるでしょう。それだけに世論が不況に向いている現在、何ができるかがポイントです。

この記事では、不況の影響を受けないフランチャイズの業種について解説します。どんな業種ならば布教に関係なくビジネスを展開できるのか?を調べている方はヒントにしてみてください。

不況に強いフランチャイズの条件


ひとことで不況といっても、ここ最近の状況というわけではありません。国内の不況は、バブル崩壊以降長く続いている状況です。地方の商店街を想像してみてください。個人経営の商店は、軒並みシャッターを閉めている光景を見かけていませんか。営業していると確認できるのは、コンビニやファーストフード、ドラッグストアなどのフランチャイズチェーンです。

なぜ、フランチャイズが不況の中でも多店舗展開しているのでしょうか。不況に強いフランチャイズの条件は、次の要素が考えられます。

  • 大量仕入れ
  • 一括物流
  • 中間マージンの大幅な削減

大手チェーンの強みは、大量の仕入れから成り立つ仕組みを持っている点です。地方の開けた郊外で見かける同じようなチェーン店が乱立する光景は、フランチャイズのビジネスモデルが成しえた結果とも考えられるでしょう。

不況でもフランチャイズが消費者生活を支える理由

不況などは関係なく、フランチャイズが消費者生活を支える理由は、国内の大きな課題「少子化」と「核家族化」にあります。

総務省が公開している「人口形態・家族のあり方等社会構造の変化について」によると、単身世帯を含まない親族世帯の中で核家族世帯の割合が増加傾向という状況です。

2000年:親族世帯のうち核家族世帯の締める割合が全体の81.1%
2020年:親族世帯のうち核家族世帯の締める割合が全体の86.7%
2025年:親族世帯のうち核家族世帯の締める割合が全体の87.8%(予測)
2030年:親族世帯のうち核家族世帯の締める割合が全体の88.5%(予測)

データ参照元:総務省「人口形態・家族のあり方等社会構造の変化について

このような推移で核家族化は進むと、将来に備えたり生活水準を保ったりするため夫婦共稼ぎの世帯も常態化してきます。その流れから、個人商店の利用ではなく、大型スーパーマーケットで生活用品や食料品の買い物を済ませてしまう状況がフランチャイズの後押しとなっています。

フランチャイズが不況に強い理由は、個人レベルの経営者では作成できないスケールとなる膨大な経営ノウハウを持っているという点です。大手フランチャイズ企業の強みは、実績と能力を兼ねそなえた人材で組織的に仕組みづくりを実現していることが考えられます。

ただし、ノウハウさえあれば何でも成功するというわけではありません。地方のフランチャイズ店舗の増加は、クローンシテイともいわれている社会現象です。「どこに旅行しても、このファーストフード店はある」「どこへ行ってもこのコンビニはある」という地域状況が浸透すれば、旅行に対しての希少価値も薄れていく可能性があります。そのような理由からも、過度なフランチャイズ化の浸透も課題を残す状況です。

不況でも需要がなくならないフランチャイズ7選


ここでは、不況でも需要がなくならないフランチャイズを7つ紹介します。

ECショップ

ECショップは、インターネット上で商品を見つけてそのまま決済し、物流を通して自宅に届くシステムです。ECショップのノウハウやプラットフォームを提供するフランチャイズは、ネットで購入した商品を好きな場所や好きな時間に購入できることから、今後も需要がなくならないと考えられます。ECショップが不況に強い理由は、次のとおりです。

  • 実店舗を持つコストが不要
  • 店舗がWebサイトのため維持コストが低い
  • 購入者の情報をデータベースに残せるため顧客分析もできる
  • 顧客分析を活用して販売戦略の精度を高められる

ECショップのフランチャイズは、本部企業より、ネットビジネスに役立つノウハウやツールなどを共有される点が大きなメリットとなります。また、ネットでモノを売ることは、マーケティングの観点からも貴重な経験となるでしょう。

ハウスクリーニング

ハウスクリーニングは、核家族化の進む現代には欠かせないサービスとなっています。衣食住の「住」の部分で毎日の生活から家の中の汚れも蓄積されてきます。夫婦共働きの場合は、家事の分担も考えられますが、仕事のストレスなどからもめ事の火種にもなりやすいのが家の掃除です。

せっかくの休日を蓄積された汚れを落とすために使いたくないという人もいることでしょう。餅は餅屋、掃除は掃除のプロにという割り切った考え方も現代のニーズに合っているのではないでしょうか。ハウスクリーニングは、掃除のプロとして依頼を受けた顧客宅の汚れを落とします。不況でも需要のなくならないビジネスモデルです。ハウスクリーニングは、以下の理由から不況に強いと考えられます。

  • 夫婦共稼ぎの世帯が定期的な室内清掃を依頼する
  • 感染症対策としてより衛生面や部屋の清潔さへの意識が高くなっている
  • 家庭の清掃業務は未経験者でも取り組みやすい

買取

買取は、不況に強い業種と考えられます。不況になれば、モノを購入する判断も慎重になります。モノを新品で購入するというより、中古への関心も高くなっているのも要因です。買取業界のフランチャイズは、都心部だけではなく地方へも多店舗展開しています。景気のよかった時期に購入したぜいたく品や高級ブランドの装飾品などを不況の時期に処分する目的で利用者も増えてくるでしょう。

加盟を目的にしてフランチャイズを選択する理由


不況下では、現在雇用関係にある会社の存続も不安がつのります。将来の不安を感じている人は、より収入を得られる働き方を探すことでしょう。フランチャイズビジネスに加盟する人は、脱サラして実績のある大手企業のノウハウで収入を増やすことを目的にしています。

フランチャイズビジネスの重要な部分は、充実しているノウハウにあるのではないでしょうか。

まとめ

この記事では、不況の影響を受けないビジネスモデルのフランチャイズについて解説してきました。不況でも影響のないフランチャイズの強み部分や地方で起きているフランチャイズ増加の状況などをふまえて説明してきました。

フランチャイズは、本部企業の経営戦略を結集しています。そのため、個人ビジネスが競争しても、組織力の大きさに太刀打ちできなくなるでしょう。そのような強みを生かして、不況でも需要のなくならないフランチャイズビジネスに取り組むことは選択肢のひとつです。記事で紹介した業種も参考にしてみてください。