これから伸びるフランチャイズの業種はコレだ!時代の変化への対応策
フランチャイズというと、大手コンビニエンスストアや飲食店などをイメージする人も少なくありません。フランチャイズは、本部企業と加盟店の間で契約が交わされる完成度の高いビジネスモデルです。コンビニエンスストアや飲食店だけではなく、あらゆる業種において再現できる特徴を持っています。フランチャイズに対して成功要素を察知している企業は、すでに導入していることでしょう。
この記事では、フランチャイズビジネスの今後を考察する、これから伸びるフランチャイズの業種について解説します。ビジネスは、アイデア勝負となる部分がほとんどです。「この業種なら間違いない」とひらめくビジネスモデルの発見に役立ててみてください。
これから伸びることが期待できる業種:飲食
コロナ時代の経験から、飲食業界は大きく変化しています。引き続き店舗来店型の飲食店もある中、立地条件によっては発想の転換で上手くいくビジネスモデルもあるでしょう。ここでは、フランチャイズのビジネスモデルとしてこれから伸びる飲食サービスを紹介します。
攻めの飲食:アプリを使ったテイクアウトやデリバリー
新型コロナウイルスによる外出自粛や大人数での会食が制限されてきたことで、テイクアウトやデリバリーの需要が拡大しました。テイクアウトやデリバリーは、コンビニの弁当とは違う味や見た目などで訴求もできます。価格がコンビニ弁当と同じであっても、手作り感や作り立てなどを訴求できれば差別化できるでしょう。
攻めの飲食としての要素は、SNS集客を積極的に使うことです。とくに見栄えの点では、InstagramやFacebookなどを使ってハッシュタグでメニュー名とメニューの画像を投稿します。ハッシュタグは、店舗のある地名や駅名、近隣の観光スポット、メニュー名、食材名などを盛り込んで、ハッシュタグ検索ユーザーの流入を狙います。攻めの飲食では、食べログなどグルメサイトの活用も効果的です。
また、テイクアウトの際は、テイクアウトアプリを使ったスマホから予約できるシステムも役に立ちます。アプリを経由した事前決済もスマホで済ませられるので、利用する顧客とは商品の受け渡しだけの対面になります。そのため、アプリを使ったテイクアウトならば店舗の広さや人員も最低限に抑えられるでしょう。
動く飲食:キッチンカー
動く飲食としてこれから伸びるビジネスモデルは、キッチンカーを使った移動レストランです。従来の店舗型飲食のような「待つ飲食」から「動く飲食」とも言えます。キッチンカーは、ケータリングの要素もあり車内で調理できる機材を整えてあり、需要のある場でサービスを提供するイメージです。
たとえば、イベントなどを開催する予定に合わせたり、ランチ移動でにぎわう通りでサービスを提供したりさまざまな場面で需要が考えられます。キッチンカーは、初期投資でキッチンカー自体を用意しなければなりません。クルマの大きさや設備の規模によりかかる費用も変わってきますが、なかには、キッチンカーをレンタルするサービスもあります。フランチャイズの運営者であれば、レンタルなども含めてビジネスの収益モデルを算段してみましょう。
無店舗飲食:ゴーストレストラン・バーチャルレストラン
コロナを機に需要が高まったデリバリーですが、本来店舗を持って飲食店を営む事業者がテイクアウトやデリバリーに力を入れることがバーチャルレストランにつながります。飲食店経営者が、通常の店内飲食とは別に、デリバリー専用のスペースを設けずオンライン上で出店することです。
バーチャルレストランは、注文や配達、決済などを一括して提供できるプラットフォーム「ウーバーイーツ」の活用により実現できるサービスです。実店舗で通常の飲食店を営業しながら、オンライン上でデリバリー専用の別のメニューを作りウーバーイーツで配達・決裁を委ねます。
ゴーストレストランの場合は、店舗自体を持たない事業者がシェアキッチンを利用したうえでデリバリーを提供する仕組みです。提供するメニューの調理から集客、予約、配達までプラットフォームやシェア環境を利用するため、設備投資を抑えられる点が特徴となります。
これから伸びることが期待できる業種:フィットネス
これから伸びることが期待できる業種では、フィットネスも考えられます。
コンビニ感覚の24時間フィットネスジム
フィットネス事業といっても、何か独自の特徴を出さないと訴求が弱くなるでしょう。たとえば、コンビニ感覚で24時間使えるフィットネスジムなども考えられます。
- 仕事や家事に追われて自分の時間を持てるのが夜遅くという人のニーズ
- 利用者の少ない深夜にトレーニングをしたい人のニーズ
- 早朝のトレーニングを求めるニーズ
多様な働き方やあらゆる立場の人に向けた24時間営業のフィットネスは、これからの伸びが期待できるでしょう。
女性専用・高齢者専用のフィットネスジム
女性専用や高齢者専用のフィットネスジムは、これから伸びるフランチャイズの業種として考えられます。フィットネスジムは、男性のいない環境でトレーニングしたいと思う女性も少なくありません。また、高齢者の場合は、若い世代の前でトレーニングすることに懸念を持つ人もいます。また、高齢者専門のメニューなどを扱っていることで安心感を訴求できる点から、利用者を絞り込むことは今後求められると考えられます。
これから伸びることが期待できる業種:高齢者向け
高齢者向けのビジネスモデルは、今後需要が高くなる分野です。少子高齢化が進めば、働き方だけではなく多様な老後を求める高齢者も増えてくるでしょう。自分らしい暮らし方に価値を感じる高齢者本人や家族からのサービス依頼が期待できます。きめ細かなサービスが求められる今後に向けたビジネスモデルです。
高齢者向け宅食
お弁当の配食は、管理栄養士の作成したメニューを参考に栄養のバランスを重視した食事の提供がポイントです。自宅で訪問介護を受ける高齢者にとっては、介護と組み合わせても考えられます。 「自炊」や「入浴」のできない高齢者が自宅で暮らすために役立つサービスです。
また、病院食にも通じる療養食なども扱うことで、より広範囲の販路を獲得できるでしょう。高齢者宅への配食を兼ねた訪問は、毎日の安否をチェックする役割も担います。そのため、家族からの依頼では安否確認も兼ねられることもアピールが可能です。
高齢者向け日常生活のサポート
日常生活のサポートは、配食サービスと連携できる高齢者向けのサービスです。高齢者宅に訪問して、日常の小さな用事を代行する御用聞きのビジネスとも言えます。日常生活のサポートは、高齢者の身近で不便に感じることを解決することがポイントです。
たとえば、以下の用事などが考えられます。
- 買い物代行
- 庭の手入れ
- 手紙の代筆
日常生活のサポートは、何でもこなす便利屋のようなイメージです。小さな取り組みを積み重ねることで、信頼関係を築けるため、その後の継続的なサービス利用にも役立つでしょう。
まとめ
今回は、これから伸びることが予想されるフランチャイズの業種を紹介してきました。
すべての業種に共通していることは、インターネットを使った情報管理やシェア・レンタルを使った設備を抱えないことです。事業者が身軽な状態でビジネスを拡大できる点は、今後伸びるフランチャイズビジネスとしても考えられます。フランチャイズビジネスを検討中の企業担当者は、ヒントに役立ててみてください。