2023年版!儲かるフランチャイズとは?基準とビジネスモデルの紹介
フランチャイズ形式のビジネスは、本部企業と加盟店がそれぞれの課題解決と強みを契約によって成り立たせるビジネスモデルです。フランチャイズ形式のビジネスは、あらゆる業種に浸透しています。現代では、どのようなビジネスモデルがあり、どのようなフランチャイズ店舗が儲かっているのでしょうか。
今回は、2023年度にもっとも儲かることが予測されるフランチャイズ店舗を紹介します。フランチャイズ形式のビジネスモデル導入を検討中の企業や加盟店希望者は、参考にしてみてください。
フランチャイズビジネスの儲かる基準とは
ビジネスが儲かるか儲からないかは、個人の見解によるものです。その人の考え方によって千差万別としか言いようがありません。たとえば、今月に粗利で数十万円の収益が出たとしても、翌月に数十万円の赤字も考えられるビジネスモデルの場合は安定性が見込めないでしょう。逆に月の粗利が数万円程度でも毎月コンスタントに安定しているビジネスモデルであれば、安定して儲かっていることといえます。
基本的に、ビジネスは大きく儲ける場合のリスクを避けられません。前者の例で言えば、大きく利益を得られる月もあれば大きな赤字を出す月もあるというわけです。
フランチャイズビジネスの儲かる基準は、その基準を決める当人次第ではないでしょうか。それは、本部企業にしても加盟店でも同じことです。どの程度のもうけを目指すのか、具体的な目標を明確にする必要があるでしょう。
儲かるフランチャイズビジネスの特徴4つ
儲かるフランチャイズビジネスには、特徴があります。ここで紹介する特徴は、前述した月ごとに安定しない赤字を懸念するビジネスモデルではなく、4つの要素を持って安定した稼ぎを目指すビジネスモデルです。
ビジネスモデルとしての需要拡大を見込めるか
もし、本部企業が実現性の低いビジネスモデルを開発し、加盟店に提供するようであれば長続きできないビジネスモデルとなります。フランチャイズで儲ける仕組みを開発するには、需要の度合いを把握しなければなりません。
需要の度合いは、ただ漠然と人気があるとか、売上が上がっているとかではなく具体的に把握しましょう。たとえば、生活に必要不可欠な衣食住を支援するビジネスモデルなどは安定した需要が見込めます。中でも生活における不便な点をフォローするビジネスモデルです。
高齢化世代の悩み解決:清掃、修理、食事、介護、趣味(ゴルフなど)
家の不用品整理:終活、再利用、遺品整理、リサイクルなど
ビジネスモデルの需要は、今後の社会情勢や人口統計などを参考にして、仮説と検証の上で判断する必要があります。フランチャイズ本部企業は、需要のあるビジネスを開発できれば、あとは加盟店の実行だけです。
そのビジネスで自社の強みを打ち出せるか
フランチャイズで開発したビジネスモデルは、自社の強みとして打ち出せるかがポイントとなるでしょう。社会情勢から判断した場合、高齢化社会に求められるビジネスモデルは増加しています。その中でも、自社の強みとなる訴求部分を打ち出せれば、競合他社との差別化がはかれます。競合との差別化がはかれれば、加盟店の売上拡大にも貢献が可能です。
スキルを生かせるか未経験でも実現できるか
フランチャイズ本部企業や加盟店は、それぞれの持つスキルを生かせることが重要です。たとえば、飲食サービスの経験がない企業が飲食チェーンのビジネスモデルを開発し、加盟店も未経験者と契約してしまうと問題が発生したときに対応できなくなるかもしれません。
フランチャイズは、本部企業にない部分を加盟店に求めることもひとつの手です。本部が開発した商品を営業経験のある加盟店に販売してもらいます。また、複数の加盟店で多店舗展開を進めるには、未経験者でも再現性できるビジネスモデルの開発が求められます。スキルを生かせるか、未経験でも再現性が高いかがポイントになるでしょう。
創意工夫を形にできるか
儲かるフランチャイズとは、逆に言えば「誰もやっていないから消費者が集まる」と考える必要があります。誰でも実現可能なことは、参入者が増えることで飽和状態になるでしょう。そのため、儲かるビジネスはたちまち儲からないビジネスとなってしまいます。
儲かるビジネスは、「誰もが取り組んでいない」という特徴を持っていなければなりません。そのため、自社独自の創意工夫が必要となるでしょう。創意工夫を形にして取り組み、実績を積み重ねていくことが大事です。
儲かるビジネスモデル:ハウスクリーニング
フランチャイズには、ハウスクリーニングというビジネスモデルがあります。基本的に、ハウスクリーニングは儲かるフランチャイズの要素が豊富です。
- 100万円以下の開業資金が参入ハードルを下げている
- 店舗や商品在庫を抱えずに仕事を始められる
- 高齢者宅や共稼ぎ世帯などの増加で需要が増えている
- ひとりで始められるため人間関係を気にせず長く続けられる
- リピーターを確保できれば安定収入を期待できる
ハウスクリーニングの持つ特徴は、少ないコストでリターンを得られる点です。直接、顧客とのコミュニケーションもはかれる分、サービス内容に満足されれば長期継続も夢ではありません。必要なのは、清掃用具とそうじに取り組む体力です。リピーター顧客の確保を目指して安定収入の追求もできます。とくに季節的な需要では、エアコン掃除の依頼も増加しています。20代~30代ではエアコンの依頼件数が70%以上という状況です。
データ引用元URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000297.000034467.html
ハウスクリーニング「おそうじ本舗」
儲かるビジネスモデル:高齢者向け宅配弁当
フランチャイズのビジネスモデルでは、お弁当の宅配サービスも需要のある仕事として存在します。高齢世帯の増加にともない、定期的なお弁当の宅配は需要が期待できるでしょう。宅配弁当は、飲食店経営ほどの店舗設備は必要ありません。サービス提供がデリバリーとなるため、喫食スペースが不要です。また、店舗集客ではないため、立地を気にせずに開業できます。
高齢者向け宅配弁当「はぐくみ弁当Plus」
儲かるビジネスモデル:買取サービス
現代の消費者は、モノを所有する価値観ではなく、体験を重要視する傾向です。また、終活や生前の遺品整理などを目的に不用品を処分する人が少なくありません。買取の需要は年々上がっています。
環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室の公開している資料「令和3年度リユース市場規模調査報告書・ブランド品の購入先別の市場規模」によると、2012年の983億円市場から2021年の1212億円とリユース市場の市場規模が拡大しています。買い手の需要が伸びているだけに、地域ごとの不要なブランド品などを売却するための店舗が求められている状況です。
データ出典:「令和3年度リユース市場規模調査報告書」93P
https://www.env.go.jp/content/000076424.pdf
買取サービスは、市場の拡大とともに地域ごとのフランチャイズ展開が見受けられるようになりました。インターネットでやり取りすることが苦手な層も考えられるため、地域に根付いた加盟店との連携が儲かるためのポイントとなるでしょう。
買取サービス「買取大吉」
まとめ
今回は、最新の儲かるフランチャイズをご紹介してきました。儲かる要素は、需要だけではなく、コストが掛からなかったり複数の収益ポイントを持っていたりする点です。店舗を準備しない分、開業時コストを抑えられます。また、ひとりで取り組めるビジネスモデルが人件費を抑える工夫となるでしょう。
儲かるビジネスモデルは、社会情勢的に需要があるだけではなく、競合他社と差別化できる強みも必要です。その強み部分を加盟店の訴求ポイントに生かせれば、本部と加盟店のどちらも成果を出しやすいビジネスと考えられます。