代理店ビジネスからはじめる独立・起業!7つのメリットと5つの注意点
多様な働き方が浸透しつつある昨今、代理店ビジネスにより独立起業する起業初心者も少なくありません。代理店ビジネスで起業するには、独立により得られるメリットや注意すべきポイントについて理解しておく必要があります。
この記事では、代理店ビジネスで起業を考えている独立開業希望者に必要な代理店ビジネスのメリットと注意点を解説します。事前に理解しておくべき注意点を起業前の判断にお役立てください。
代理店起業の7つのメリット
代理店ビジネスの起業には、7つのメリットがあります。
自社で商品開発の必要なし
売ることだけに専念できる
先人の失敗や成功をヒントとして活用できる
経験と信用は積み上げれば(売上成績)特別待遇の可能性あり
ある程度の知名度のある商材ならばブランディングが武器となる
代理店本部のサポートを活用できる
資金のない起業家にはリスクを低くはじめられる
自社で商品開発の必要なし
代理店ビジネスは、代理店として販売する商材を開発する必要がありません。すでに開発されている商材を代理店本部と契約を結ぶことにより自社のビジネス商材として販売するイメージです。
代理店ビジネスでは、自社商品開発が必要ないため、契約後すぐに営業開始できるでしょう。
売ることだけに専念できる
代理店ビジネスは、すでにある代理店本部の商材と販売ノウハウを使って、売ることだけに専念できます。代理店本部によれば、営業ノウハウや研修サポートを用意している企業もあるため、代理店は売ることだけに集中して取り組むことが可能です。
ビジネスに取り組む時間をすべて営業活動に使えるため、開業して間もない状態でも収益を得られます。
先人の失敗や成功をヒントとして活用できる
代理店ビジネスは、すでにある商材の販売となるケースが多いため、先輩代理店の成功や失敗事例を役立てることが可能です。代理店本部も代理店に売上を出してもらうことが目的となります。そのため、成功事例や失敗事例などを積極的に共有できる可能性が高いでしょう。
経験と信用は積み上げれば(売上成績)特別待遇の可能性あり
代理店ビジネスは、一般の企業と同じく経験を積み重ねれば、結果(売上)も期待できます。結果を出す代理店と本部との間に信用が生まれてくるでしょう。
代理店は、実績を積み重ねれば、報酬の割合が高くなったり、優先的に新商品を販売する権利を得たり特別待遇を受けられる可能性があります。
ある程度の知名度のある商材ならばブランディングが武器となる
代理店本部のあつかう商材が、ある程度の知名度をもつ商材であれば、商材のブランディングイメージも営業の武器になるでしょう。起業したての代理店には、企業としての知名度がない状態です。知名度がない状態で販売する際に、商材ブランドイメージは営業の武器となります。
代理店本部のサポートを活用できる
代理店ビジネスでは、本部のサポートに頼ることが可能です。代理店本部が代理店の営業活動をサポートして売上拡大を目指すことは、本部の持つ代理店ビジネスの目的ではないでしょうか。そのため、代理店本部は、自社の持つノウハウや研修機関を代理店と共有することが期待できます。
資金のない起業家にはリスクを低くはじめられる
代理店ビジネスは、資本金の少ない起業家でもリスクを低く開業することが可能です。代理店ビジネスの業種によっては、初期費用無料の案件もあり、副業から始めて結果が出てきてから独立する形式もあります。
代理店ビジネスで失敗しないための5つの注意点
代理店ビジネスは、メリットだけではありません。しっかりと注意するポイントを押さえる必要があります。代理店ビジネスで失敗しないための5つの注意点を紹介しましょう。
注意点1:代理店とフランチャイズは違う(要事前チェック)
代理店比較サイトや代理店募集ページなどで混同してしまいがちなのが、フランチャイズと代理店です。代理店募集でも、契約内容がフランチャイズ(FC)制度である案件も少なくありません。とくに注意すべきなのは、代理店と思って契約した後にフランチャイズへの加盟となるケースです。
代理店とフランチャイズは違います。主な違いは、次の通りです。
【フランチャイズ】
高額な加盟金
本部マニュアル以外の対応禁止
自己都合での契約解除などできないケースあり
本部のブランドイメージ重視
【代理店】
開業資金無料など低リスク
販売方法や販売媒体など代理店の営業能力を活用可能
自分の経営判断も取り入れることが可能
売上の保証がない(自己責任)
注意点2:代理店形態を理解しておく
代理店ビジネスは、契約前に代理店形態について理解しておく必要があります。代理店の形態を理解しないで契約した場合、他社の類似商品をあつかえない特約代理店だったり、商品の在庫を抱える販売店だったり仕組みの違いに気づくことでしょう。
代理店は、契約形態により商材の扱いや本部との関係性にも違いが出てきます。おもな代理店の形態は、次の通りです。
【代理店(販売代理店)】
契約:本部とエージェント方式で契約を結ぶ
報酬:商品購入による販売手数料
【販売店】※代理店ではない
契約:本部より商材を仕入れ在庫を抱える
報酬:販売額との差異により収益を上げる
【取次店】
契約:本部の商材の取次だけを代理する
報酬:取次手数料
【特約店】
契約:代理店本部と特別な契約を結ぶ関係・競合他社の商材は扱えない
報酬:特別な条件にょり高待遇の報酬の可能性あり
【紹介店】
契約:代理店本部へ見込み客を送客(紹介)
報酬:紹介の成約により紹介手数料
注意点3:報酬体系を他社と比較していない
代理店ビジネスは、選んだ商材の報酬体系を他社と比較しましょう。商材の報酬体系は、企業により差があるため、1社だけで判断しないで比較検討が必要です。とくに契約により継続的な定期購入が見込めるストック型ビジネスは、安定した収入の確保となります。報酬体系や競合他社との比較をしたうえで契約する代理店本部を決めましょう。
注意点4:本部企業のチェックは欠かせない
本部企業との代理店契約を結ぶ前の企業チェックは欠かせません。企業チェックの理由は、代理店本部がすでに代理店契約の実績をもつ企業であるのか?または代理店契約の経験が浅い企業なのか?事前に知らないで契約するとコミュニケーションにおいてトラブルが発生するからです。
代理店本部には、スタートアップ企業も存在します。代理店ビジネスにおいてルールに不備があることも考えられるでしょう。本部企業は、契約前の段階で契約内容のすり合わせなどコミュニケーションをとることが大事です。
注意点5:報酬手数料について明確に知っておく
代理店ビジネスでは、代理店にとって報酬手数料が売上となります。そのため、自社の売上目標に何件の成約が必要となるか試算できるでしょう。
報酬手数料が明確にされていない本部企業では、代理店ビジネスの目標を定められません。報酬手数料に対して明確に理解できる企業を選ぶことが必要です。
まとめ
今回は、代理店ビジネスで起業を考えている開業希望者に向けて、代理店ビジネスのメリットと注意点を紹介してきました。とくに代理店ビジネスでは、形態を理解して、契約後の誤解を防ぐことが必要です。代理店本部と契約する前にチェックしておきましょう。