利益率が高い副業・代理店の選び方|起業するなら収益性の高さが重要
なかなか本業だけの収入では、先行きが不安な人は少なくありません。新型コロナウイルス感染症の影響を受けたリアルビジネスや物価高騰など、会社員でいることに安泰という文字があてはまらなくなっている現状です。
そのような社会情勢の中で、代理店ビジネスを副業として始めるケースも考えられます。代理店ビジネスの魅力は、何といっても利益率の高さではないでしょうか。
今回の記事では、利益率の高さで代理店選びを考えることについて解説します。初期出費を抑えるだけではなく、ビジネスを始めてからの利益率を重視する考え方に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
個人ビジネスで成功するために必要な3つの要素
個人ビジネスで成功するには、3つの要素が考えられます。
- 在庫を持たない
- 開業資金を抑える
- 利益率の高さ
3つの要素は、個人が小規模ビジネスを展開していくために重要な要素です。要素すべてに共通することが多額な資金投資を必要としない点ではないでしょうか。
資金投資は、ビジネスに不可欠な要素ですが、多様化している現代において、消費者市場の変化も激しくなっています。個人にとっては失敗した場合の多額な資金投入が負債となり、次の展開へも影響を及ぼします。そのような理由から、初期投資や在庫リスクのないビジネスモデルこそ、個人で始めるビジネスに向いているでしょう。
小規模事業を始めるならば利益率の高さでビジネスモデルを選ぶ
個人が小規模事業を始める場合は、利益率の高さでビジネスモデルを選ぶことが大切です。本業の給料だけでは将来に不安を感じて副業を検討している会社員であればなおさらのこと。本業による収益性より低ければ、単なる時間の無駄遣いとなるでしょう。利益率の高いビジネスを副業として取り組んで実益を上げることで、独立開業への道も開けていきます。
利益率を追求する2つのポイント
個人の小規模事業者が利益率を追求することは、2つのポイントによります。
利益率を高くするためには、単純にコストを掛けないビジネスモデルと判断できます。仕入れ原価の掛からないビジネスモデルや経費の掛からないビジネスモデルを選ぶ必要があるでしょう。
利益率の低いビジネスモデルと利益率の高いビジネスモデル
利益率の重要性に関しては、利益率の低いビジネスモデルと利益率の高いビジネスモデルをイメージすることが大切です。
利益率の低いビジネスモデル
一般的に次の業種は利益率の低い部類に該当します。
これら実店舗を構えたうえで在庫を抱えるビジネスモデルは、原価率の高さや経費などが利益率に影響します。飲食店の場合は、仕入れた原材料に保存期限などがあるため、ロスなどを起こす可能性もあります。また、実店舗型の物販にしても、取り扱う商品によっては在庫処分を目的とした薄利多売を実行するかもしれません。
利益率の高いビジネスモデル
一方、不況に強く利益率の高いビジネスモデルとして考えられるのが、小規模ビジネスのサービス業です。具体的には、次のビジネスモデルがあげられます。
これらサービス業は、有形の商品ではなく、無形のサービスを提供します。そのため、在庫を抱えることがなく、目に見える経費もさほど掛かりません。強いて言えば、サービスに対して説得力を付加するための経験と知識、資格などが必要です。
高い利益率のメリット
高い利益率のビジネスモデルが持つメリットは、薄利多売にならない点が考えられます。根本的ですが、利益が小さくないことが事業にゆとりをもたらします。その結果、質の良い商材を少し販売するだけでも利益が上がるので、顧客対応もていねいに取り組めます。さらに、ゆとりを持った販売で成果を出せれば、新しいビジネスへの挑戦も可能になるでしょう。このように、利益率の高いビジネスモデルは、将来に向けた発展性があります。
個人が小規模事業を始めるにあたって、利益率の高いビジネスの仕組みが構築されていれば、価格競争による値下げの必要はありません。新しいビジネスに取り組むための時間を確保することも可能です。
高い利益率のデメリット
高い利益率のビジネスモデルには、デメリット部分もあります。
先ほど紹介した利益率の高い業種は、簡単に始められるビジネスモデルではありません。難関の資格や実績として認められる企業での実務経験などが必要です。また、内容的にも頭を働かせることが仕事となるため、淡々と作業をくり返すようなルーチンワークではありません。個人事業主が高い利益率を上げるには、相応の時間と経験が必要です。
個人事業主として始められる利益率の高いビジネスモデル
個人事業主として始められる利益率の高いビジネスモデルは、コンサルタント業です。コンサルタント業は、経験や実績、資格を活用して顧客の課題解決をサポートします。コンサルタント業としてあげられるビジネスモデルは、次のとおりです。
コンサルタント業は、物販ではないため、在庫を抱えません。さらに、開業費も掛からない点が特徴です。しかし、資格や実績のない個人事業主の場合は、コンサルタント業以外に取り組めるビジネスモデルがあるのでしょうか。
副業でも可能な利益率の高いビジネスモデル
ビジネスの基本は、販売力(提案力)です。顧客となる消費者に向けて「購入するに値する」価値を感じてもらう必要があります。そのため、ビジネスでは営業が重要なポイントを握っています。本業を抱えている副業を検討しているビジネスパーソンは、商材に対して販売支援や販売テクニックを付加できるかどうかが利益率の高さに影響するでしょう。
つまり、自社商品ではなく他社商品を代理で販売する職業です。商材の在庫を抱えず、原価率が低く、経費を抑えた利益率の高いビジネスモデルは、2つあげられます。
営業マンは、自分の営業スキルを駆使して他者の商材を販売します。商材を提供する企業とは、業務委託の関係となり、売れた分だけの成果報酬を得られます。
代理店の場合は、商材を提供する企業に代わって商材を販売するビジネスモデルです。代理店ビジネスは、顧客との売買契約までを請け負う販売代理店や顧客を送客するまでを請け負う紹介代理店などがあります。
営業代行の場合は、営業経験を必要としますが、代理店の場合は、未経験からでも始められる案件が豊富です。そのため、個人がハードルを低く始められる利益率の高い事業として最適な選択となるでしょう。
まとめ
この記事では、起業や副業を検討しているビジネスパーソンに向けて、利益率の高いビジネスモデルの考え方を解説してきました。具体的な利益率の高いビジネスモデルや、原価や経費が掛からないこと、在庫を抱えない点などを説明してきました。
個人の専門性が高ければ、コンサルタント業も有効です。ただし、差別化できるほど実績や専門的な資格を持っていなければ、代理店ビジネスで投資資金を抑えながら、経験値を積み重ねることをおすすめします。