通信事業代理店の儲けは?仕組みや報酬発生の特徴などを紹介

いまや生活に欠かせない通信を使った伝達の通信事業は、インフラとしても需要の高さがある業界です。通信業界とひと言でいっても、業界範囲は広範囲にわたります。今回は、通信業界の中でも、回線を使った通信事業に絞りこんで解説しましょう。回線を使った通信事業は以下の事業に分けられます。

  • 固定電話回線による通信事業
  • インターネット回線による通信事業
  • インターネットプロバイダ事業
  • 携帯電話回線およびモバイルルーター、格安SIMなどの通信事業

通信事業は、区分が複雑なため通信だけで捉えると、他にも関連事業が考えられます。そのため、この記事では、通信事業として代理店ビジネスで活用されている業種に絞って解説します。「通信事業代理店は、どのように儲けているのか?」について、紹介しましょう。

通信事業の代理店は儲かる?

通信事業の代理店は、儲かるのでしょうか?代理店の仕事に限った話ではありませんが、どの業種においても、人間の裁量判断が加われば、担当者や社会状況なども含めて儲かる場合もあれば儲からないケースもあります。ただし、通信事業における携帯電話回線や格安SIMなどは、現代の通信インフラとして需要があるため、参入価値のある業界です。

格安SIMの代理店の場合


この記事では、回線事業の中でも今後の成長が期待できる格安SIMについて解説します。景気が悪くなったり、物価が高騰したり生活基盤を揺るがす社会状況において、大手キャリアでスマートフォンを購入するよりも機種代金や月額利用料金を抑えられます。そのため、スマートフォンのコストを落としたいと考えているユーザーにとって訴求しやすい商材になるでしょう。

代理店の報酬が発生する仕組み

格安SIMの代理店は、連鎖販売取引の仕組みを採用しています。つまり、商品の購入者自体を販売者として起用します。さらに起用された販売者は購入者へ販売を促す仕組みです。

報酬の仕組みにある疑問

ここまで紹介した流れから、連鎖販売取引は法律で罰せられる無限連鎖講と判断されるかもしれません。無限連鎖講は、通称ねずみ講と呼ばれるマルチ商法です。ねずみ講は、無限連鎖講防止法で禁止されている違法行為。そのため、連鎖販売取引で生じた報酬の仕組みに疑問を感じるかもしれません。

格安SIMの連鎖販売取引と違法のねずみ講を見分けるポイント

格安SIMの代理店ビジネスの仕組みになる連鎖販売取引は、違法性のないことで成り立っています。もし、悪徳商法として下層会員から金品を巻き上げるような行為や無形の商品の購入権利を無限に連鎖させている行為をしていれば、たちまち罰せられます。

埼玉県幸手市で取り組む連鎖販売組織によるネットワークビジネスやマルチ商法の問題点を参考にしてみましょう。連鎖販売取引自体は、違法性がありませんが特定商取引法により特定の行為が禁止されています。たとえば、事業者からの次の行為は違法の可能性が考えられるでしょう。

  • マルチ商法やネットワークビジネスにおける不当な勧誘行為など
  • 商品の販売が目的ではなく会費集めが目的の無限連鎖講
  • 説明会に参加させて「必ず儲かる」とあおる行為
  • 代理店契約前に連鎖販売取引について記載が明確でない
  • 商品の性能や商品代金、入会金、保証金について事実を隠している
  • 自分以外の他人を会員として勧誘して入会させると生じる紹介料についての事実を隠している
  • 勧誘目的を告げないで公衆の出入りのない場所に誘って行う連鎖販売取引の勧誘
  • 勧誘時や契約解除の際に恐喝まがいの脅しで説得しようとする行為

上記に紹介した行為は、あきらかに違法行為にあたるため、悪徳業者によるマルチ商法やネットワークビジネスとして考えられます。逆に言えば、格安SIMの代理店ビジネスで契約する場合は事前に契約書の確認や事業者の態度から判断してみることが大事です。

また、自分が代理店になった場合、連鎖販売取引の恩恵を受けようと無理な勧誘や営業をかければ、違法になることも考えられるため、十分注意が必要です。

データ参照元URL:https://www.city.satte.lg.jp/sitetop/soshiki/shiminkyoudou/2/1/1/1199.html#:~:text=%E3%81%84%E3%82%8F%E3%82%86%E3%82%8B%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%81%E5%95%86%E6%B3%95%E3%82%84%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF,%E9%81%95%E6%B3%95%E3%81%AA%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82

格安SIMの代理店で儲かる例

格安SIMの代理店で儲かる(成功する)例は、次のような取り組みができる場合です。

  • 新規で格安SIM販売の会員を増やす活動が継続できている
  • 顧客を納得させられる営業や集客能力がある
  • 獲得した顧客を新規代理店まで育てられる能力がある
  • 格安SIMについての知見が深い
  • 格安SIMの特徴や仕組みについて説得力のある説明ができる
  • 上記にあげた成功要因を備えていれば、格安SIMの代理店として成功しやすくなるでしょう。つまり、代理店として営業スキルの高さが求められるビジネスモデルです。

    格安SIMの代理店で儲からない例

    格安SIMの代理店で儲からない(失敗する)例は、次の要素が考えられます。

  • 新規契約者を集められない
  • 新規顧客を獲得できなくて評価されない
  • 集客能力がない
  • 格安SIMについて説明が不十分で知識に乏しい
  • 格安SIMの代理店は、新規顧客獲得が重要なポイントです。個人で行う場合は、集客効率のよいSNSやWebサイトなどの媒体利用も考えておきましょう。

    回線を使った通信業界の特徴


    冒頭でも触れましたが、回線を使った通信業界の商材は、インターネット回線やプロバイダー、格安SIM、モバイルWi-Fiなどがあります。回線を使った通信事業の商材は、メーカー側からすると継続的に発生する利用料金が魅力です。代理店側にとっては、次の特徴が考えられます。

  • 手数料の高さ
  • 手離れの良さ
  • 手数料の高さ

    通信業界の商材は、手数料に魅力のあるビジネスモデルです。手数料の具体例として。光回線を開設する場合は、マンションタイプや戸建てタイプで分かれます。戸建てタイプの方がマンションタイプより回線利用料が高くなるため、手数料も異なるでしょう。また、顧客が法人契約であったり、個人であったり属性によっても異なります。

    手数料は、一概で定められませんが、1加入につき回線契約手数料を数万円規模で判断できます。さらに回線手数料以外でプロバイダー加入に対しての手数料やオプション加入の手数料なども追加されます。

    手数料の高さは、回線契約時だけではなく利用開始してからの継続課金によるストック収入も期待できます。継続利用する顧客を複数獲得できれば、通信利用料金に対しての割合となるストック収入を毎月安定収入として見込めるでしょう。回線を使った通信業界の商材は、複数の手数料が積み重なる点に高い手数料を期待できます。

    手離れの良さ

    回線を使った通信業界の商材は、代理店にとって手離れの良さが特徴です。格安SIMの販売やインターネット回線などの代理店は、契約までが業務内容になります。そのため、契約後の顧客サポートやトラブル対応などは代理店を募集した本部企業の仕事になるでしょう。

    つまり、契約後の顧客フォローの必要がないため、代理店は営業活動に集中できます。営業活動のみ個人事業として行う代理店であれば、経費として交通費や営業にかけた労力だけです。効率の良いビジネスモデルとして、手離れの良さが特徴になるでしょう。

    まとめ

    この記事では、通信事業における代理店の儲けについて解説してきました。通信事業の中でも、連鎖販売取引の仕組みを利用した格安SIMを例にあげてビジネスモデルを解説しました。

    格安SIMの代理店は、連鎖販売取引という特性上、違法のねずみ講と誤解されやすい点があります。そのため、違法と合法を区別するポイントも紹介しました。通信事業の代理店は、高額報酬と手離れの良さが特徴です。代理店を検討している方は、ビジネスモデルの候補として考えてみてはいかがでしょうか。